FXで勝てるようになったきっかけ

今日はよく聞かれるFXで勝てるようになったきっかけや、勝てるようになるまでの期間について話していきたいと思う。

僕の場合は勝てるようになるまで長くかかった。今思えば、少なからずそれまでの仕事で培った自信やプライドがあったのがいけなかったように感じる。そんな失敗談も踏まえて今回は書いていきたいと思うので、参考にしてもらえれば幸いです。

FXで勝てるようになったきっかけの概要

これは僕の場合でいうと5段階くらいステップを踏んだと思います。

簡単にまとめたものがこちら。

FXで勝てるようになったきっかけー時系列順ー

STEP1 資金管理における許容損失額という概念を学んだ

STEP2 勝ってる人のブログを読んで勝率を把握する必要があることを学んだ

STEP3 勝率を把握した戦法だけを使い機械的な取引を続けた結果、資金を増やすことができた

STEP4 エリオット波動を徹底的に学んだ

STEP5 自分の分析をして意識を変えた

最初から上記の5ステップを踏めばプラスにできると思っていたわけではない。

その都度その都度自分に足りないものを探して、結果上記のSTEPで上達を感じた。STEP1の直後にも、よしこれで次はいける!って思ったし、STEP2の直後にもよし次はいける!と思った。(実際はまだ足りてなくて負け続けたのだが)

そして最後にSTEP5を踏んだ直後に突然・・

よっしゃー!覚醒キタ!!!

となったわけではなく、なぜか下記のような「FXで負ける行為」をしなくなった。

・夜中に希望通りの値動きを祈りながら相場を見続ける

・ロスカットを回避するために再入金する

・イラついてフルレバで入ってしまう

・急落に飛び乗る

・エントリー根拠を無理やり探してしまう

それまで、この行動をするとFXで勝てないというのは知識としてはわかっていても、実際に相場に向かうとコントロールできなかった。それがFXの難しいところ。人間の感情を揺さぶりにくるのよね。

だけどそれをなぜかしなくなった。一歩引いて相場を見るようになった。例えば急落しても、「これはトレーダーをハメようとしている動きだな。大陰線つけているように見えてもローソク足確定の寸前に暴騰して長い下ヒゲつけるんだよな。だから飛び乗っちゃダメだよな。」と思うようになった。

それをしばらく続けると、月次ベースでも週次ベースでもプラスに持っていけるようになり、「あ、これずっと仕事にできるかも。やっと・・やっとかよ・・・これ難しかったよ・・」という気持ちに至った。

とんぷらとんぷら

あくまで経験談ですが、不安があったり勝ちたい気持ちが強すぎたりすると負けやすいのではないかと思う節もあります。焦りとか強い決意とか強めの感情が、勝てるようになると同時に生まれなくなりました。自信がついて強い感情がなくなったから勝てるようになったのか、勝てるようになったから強い感情が出なくなったのかは自分でもわかりません。

この気持ちがなくなった時に同時に勝てるようになっていた

早く勝てるようにならなければ
早く稼げるようにならなければ
早く損失を取り戻さなきゃ
今日は絶対勝つ
毎日〇〇円または〇%お金を増やす

FXで勝てるようになったきっかけの詳細

それでは、上であげたきっかけのSTEPそれぞれについて説明していきます。

STEP1 資金管理における許容損失額という概念を学んだ

「ロット数が安定していないから取引にリスクがある」

マネーパートナーズが発行する取引レポートで指摘された。これはいつも指摘されていて、なるほどと思ってしまっていた。

しかし今になって思えば、実際はエントリーする通貨ペアやボラティリティ、時間帯によって値動きが全然違うのだからロット数を一定にしてしまうと逆にリスクがある。このように認識を改めてくれたのが許容損失額という概念である。

簡単に説明すると、まず一定にすべきはロット数ではなく自分にとって損して良い額つまり許容損失額である。

そしてロット数は、「許容損失額÷損切りまでのpips」で決めようとする考えである。取引ごとにエントリーポイントから損切りまでのpips数が違うのだから、そりゃそうだよねと。僕にとっては腑に落ちる考え方であった。巷では損切り幅も一定にすべきといった情報もあるが、そんなことで勝てるなら簡単で、本来は損切り幅も相場に応じて臨機応変に変更するべきと考えていたからである。

仮にボラティリティが非常に大きく損切り幅を大きくしなければいけない場合でも、ロット数を下げれば最大の損失額(許容損失額)は一定になる。つまりどのような相場にエントリーしても損失額は自分でコントロールできる

「環境認識をしっかりして入る相場を選ばないといけないけど、環境認識なんてそんなの完璧にできないよ。変な相場に入ったら大損しちゃう」と思っていた僕にとって、どこで入っても損失額は一定にできるという事実は目からウロコだったのであります。

資金管理や許容損失額についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

STEP2 勝ってる人のブログを読んで勝率を把握する必要があることを学んだ

yuminkoさんという人が書いているブログにたどり着いた。なぜこのブログにたどり着いたのかは思い出せないが、おそらく他の誰かも推薦していたのだと思う。

※ブログの詳細はこちらの記事からどうぞ

このブログを隅から隅まで3周くらいは読ませて頂いた。あとはFLOWさんのFX部屋というサイトも読んだがこちらは閉鎖されてしまった。ここで学んだのは大きく3つ。

勝ち組トレーダーと思われる人のブログから学んだこと

1.勝っている人は大手FX会社や書籍で紹介されている一般的なテクニカル分析では勝てないと考えている人ということ

2.大衆と違ったことをやらなければいけないということ。大衆が騙される、ハメられる部分を狙わなければいけないということ。

3.自分の取引手法の勝率を把握しているということ

1.2については要は大衆と違うことをやれということ。既存のテクニカル分析では無視されていて誰も使わないような概念を使って、大衆と違う取引をすべきだと。今思いつく例でいうと「レンジ相場の持続時間とレンジブレイク後のバンドウォークとの関係」といったように、あまり注目されていない概念を使おうという話。

他にも例えばドル円130円といったキリの良い価格は、一般的にはサポートまたはレジスタンスとなり、抜けるとさらにその方向に進むと説明されている。なので大衆は抜けた方向に取引をする。しかしもし急に逆の動きに転換すれば騙された大衆がみんな損切りせざるを得なくなるので、逆方向に急伸する。このように大衆が騙される動きを狙うといった内容を学んだ。

それからさらに、僕は前々からエントリーをする前に取引の期待値を知りたいなと思っていたのだけど、ブログの勝ち組トレーダーはエントリーごとの勝率を大体知っていた。当然期待値もわかっていた。その事実にガツンとした衝撃を受けた。勝率や期待値を予め知っているのと知らないのとでは雲泥の差である。

これを知った僕は自分の取引手法ごとの勝率の研究をする方向に舵を切ることになる。

STEP3 勝率を把握した戦法だけを使い機械的な取引を続けた結果、資金を増やすことができた

STEP2で学んだ内容をもとにFT5というツールを使って研究した。何を研究したかというと「移動平均線の角度と値動きの関係」である。移動平均線の角度は多くのテクニカルでは意識されないし、その時の価格や画面の横幅によって実際の角度が求めにくいので、大衆には無視されている概念だろうということで研究した。その結果、角度がキツイ移動平均線を抜けても、抜けきれず戻ってくる確率が70%くらいあることを過去のデータから把握できた。

例えば下向きの角度がキツイ移動平均線を価格が上抜けていっても、それはダマシになって、移動平均線を抜けた!と思って買いエントリーした大衆のロスカットとともに価格が下がってくるのである。

もちろんそのまま上抜けていってしまうこともあるのだけど、適切に損切りを入れておけばOK。このパターンの発生だけを毎日探し、期待値が高いと思われるエントリーを数十回重ねた結果、なけなしの42万円が80万円だったか100万円だったかに右肩上がりに増えた。損切りも何回も起きているのだけど、許容損失額以上に減らないようにすると、勝った時に堅実に増えて「トータルで勝つ」という流れを体感した。

この小さな成功体験で1つの壁を越えたようには感じた。

もうひたすらこれを繰り返せばもしかしたらずっと勝てるかもしれない。しかし、このパターンの発生だけ待つというのは大変だし時間のロスが多い気がするとも感じた。1つの手法にこだわらず、高い期待値で取引できるパターンを複数持てば資金の回転を短時間でできるのではないかと考えた。

STEP4 エリオット波動を徹底的に学んだ

STEP3で手応えをつかんでいた僕は、FT5を使って期待値が高いと思われるチャートパターンを分析した。それから、きっかけは忘れたが、エリオット波動を改めて学び始めた。過去数年の間にも何度か学んでいて大枠は知っていたが、FT5でのチャートパターンの分析中にエリオット波動の知識が改めて必要と感じたのだと思われる。

それまでは正直なところ、相場はランダムウォーカーでエリオット波動なんていうのはオカルトだと思っていてあっさりとしか勉強していなかった。(そもそも波動という言葉自体がなんというか怪しさを感じさせません?・・・笑)

でも、STEP2を経て大衆心理を考えて取引をするようになっていた僕は、エリオット波動が大衆心理に基づいたものだということにとてもしっくりきてしまい、エリオット波動の概念が腑に落ちた。さらにフィボナッチでの到達目安なども過去の統計で出ているものだから、これもトレードに必ず活用できると思い、エントリーポイントや利確ポイントの分析に活用した。

その結果今ではエントリーできるポイントが飛躍的に増えて、利確水準も一定の基準を持てるようになった。

この時点でプロトレーダーになれるのではないかと感じるようになった。

 

STEP5 自分の分析をして意識を変えた

しかし、ここでもまた壁にぶつかった。

勝つ方法はわかった。勝つ知識や能力もある。でも負けてしまう日が続いた。

原因は明確だった。

・裁量でエントリーするのはダメと決めたのにチャートを見ているとつい入ってしまう時がある

・損切りルールを決めても損切りされそうになると動かしてしまう時がある

・FXが好きでベッドに入ってからもチャートを見てしまう時がある

・利確をできずに利益を減らしてしまう時がある

・メンタルが不安定な日に取引してしまう時がある

・ふいにロットを上げてしまう時がある

ちゃんとやれば勝てるとわかっているはずなのに、このような行為を行ってしまうことで勝てなかった。当然上記のようなことには気を付けているからいつもやらかしてしまうわけではないんだけど、たまにやってしまう時がある。それによって負けてしまっていた。

ここの試行錯誤は長くなるので別の記事にしますが、ここからFXのチャートと向き合う仕事ではなく自分と向き合う仕事に変わった。

これらを1つ1つ克服した結果、いつの間にかお金が増えるようになっていた

とんぷらとんぷら

自分でも書いてて不思議な感じがします。でも改めて思うのは「たまに起こる失敗を如何にして無くすか」ということなんでしょうね。FXは。

FXで勝てるようになるまでの期間

人による!

としか言えなかったりもするのですがそれでは記事にならないので、僕なりの考えを書きます。

完全に初心者からの場合、値動きへの慣れ、連勝の経験、大負けの経験がまず必要で、その後、テクニカル分析とか自分の取引環境の見直しとかそういった流れを辿るのが一般的かなと思います。

僕の場合は、上のSTEP1に辿りつくまでに5年(これが遅すぎ・・・)かかり、そこからSTEP5を克服するまでに2年くらいかかっています。なので、センスと素直さのある人であれば1年くらいあれば勝てるようになるのではないかと考えます。天才ならもっと早いかも。

普通の人でも努力次第で十分勝てるし、継続さえできれば勝てるようになるというのが僕の結論です。

やることに迷ってしまうと僕のように負ける期間が長くなってしまうので、初心者でもFXで勝てるようになるためのロードマップを不定期で連載していきたいと考えているので良かったら読んでね。

では今回はここまでです。お読み頂きありがとうございました。

第1回連載はこちらからどうぞ